自転車安全整備士とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!

自転車安全整備士とは、自転車の点検整備、安全な普通自転車であることの点検確認及び自転車の正しい乗り方等の安全指導について専門的な知識と技能を有するエンジニアです。

自転車安全整備士になるには、公益財団法人 日本交通管理技術協会が実施している自転車安全整備技能検定に合格する必要があります。難易度はそれほど高くなく、受験資格を満たしていれば短期間で合格できるでしょう。

この記事では、自転車安全整備士と自転車安全整備士試験(自転車安全整備技能検定)について解説します。

自転車安全整備士とは

自転車安全整備士とは、自転車の点検整備、安全な普通自転車であることの点検確認及び自転車の正しい乗り方等の安全指導について専門的な知識と技能を有するエンジニアです。

自転車安全整備士になるには、公益財団法人 日本交通管理技術協会が実施している自転車安全整備技能検定に合格する必要があります。

年収

自転車安全整備士の年収は、約430万円です。

自転車業界で働くためには、自転車安全整備士の資格が必要なわけではありません。

自転車安全整備士の資格を持たずに自転車業界で働いている人も多いです。

資格を取得することで、就職・転職で有利になるでしょう。

また、自転車安全整備士と合わせて自転車技士の資格の取得を目指す人も多いようです。

自転車安全整備制度・自転車安全整備店

「自転車安全整備制度」は、自転車を利用する人の求めにより自転車安全整備店の自転車安全整備士が、自転車の点検整備を行い、その自転車が道路交通法令等に定める安全な普通自転車であることを確認したときに、その証としてTSマーク(傷害保険・賠償責任保険付)を貼付するもの。また、その時に自転車の利用者に交通ルールや正しい乗り方等を指導し、自転車の安全利用と自転車事故の防止を図るとともに、被害者の救済に資することを目的とする制度です。

引用元:公益財団法人 日本交通管理技術協会

 

自転車安全整備店は、TSマークを取り扱うことができる自転車店のことで、自転車安全整備士が勤務しています。自転車安全整備店になるには、公益財団法人日本交通管理技術協会に登録申請をして、審査を受けなければなりません。登録されると、自転車安全整備店の章(店章)が貸与されるので事業所の見易い場所への掲出や、3年毎の登録の更新が義務付けられています。

引用元:公益財団法人 日本交通管理技術協会

自転車安全整備士試験(自転車安全整備技能検定)

自転車安全整備士試験は、自転車の点検整備と安全利用の指導について専門的な技能を認定する試験です。公益財団法人 日本交通管理技術協会が試験を主催しています。

試験には、「学科試験」「実技試験」「面接試験」の3つの科目があります。

総合結果が不合格であっても、実技試験、学科試験又は面接試験のいずれかの試験科目に合格した場合は、翌年度に限り合格した科目の受験及び受験手数料が免除されます。

自転車安全整備技能検定に合格すると、自転車安全整備士番号が入った「自転車安全整備士之証」が交付されます。

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自転車安全整備技能検定受験案内 - (公財)日本交通管理技術協会
【自転車安全整備士・自転車技士】受験申請の方法、受験資格等を掲載しています。「受験案内」、「受験者心得」のダウンロードはこちらから。

試験日程

自転車安全整備士試験は、年に1回、8月に実施されます。合格発表は10月頃です。

試験は試験会場ごとにA日程、B日程、C日程の3日間に分けて実施されます。

受験できるのは、1試験会場の試験1回だけです。実技試験、学科試験及び面接試験は、試験日・試験会場を別々に分けて受験することはできません。

試験日程の例(2021年)

  • A日程 [1日目]8月4日(水):千葉県・滋賀県・大阪府
  • A日程 [2日目]8月5日(木):千葉県・大阪府
  • B日程 [1日目]8月18日(水):北海道・宮城県・愛知県・広島県
  • B日程 [2日目]8月19日(木):北海道・宮城県・広島県
  • C日程 [1日目]8月25日(水):茨城県・東京都・福岡県
  • C日程 [2日目]8月26日(木):茨城県・福岡県

試験地

北海道、宮城、埼玉、東京、千葉、茨城、愛知、滋賀、大阪、広島、香川、福岡

受験料

受験手数料:22,590円(税込)

実技試験、学科試験又は面接試験のいずれかの試験科目に合格している場合は、翌年度に限り受験及び受験手数料が免除されます。

受験資格

18歳以上で、自転車の組立、検査、整備に関して、2年以上の実務経験者。

試験内容

学科試験
①自転車の構造および機能に関する知識、
②自転車の点検整備に関する知識、
③自転車の安全利用の指導に関する知識
実技試験 (制限時間内での作業となります。)
1. 分解 … 後車輪、チェーン、リヤディレーラの取外し等
2. 組立 … 1.で分解した状態から適切な工具を使用して、一般用自転車に適合する完成車にする。
安全利用指導面接試験・・・・安全利用に関する知識の表現等(約5分)

合格率・難易度

自転車安全整備士試験の合格率は、実技試験が55~60%、学科試験が90~95%、面接試験が99%です。学科試験・面接試験の難易度は低いものの、実技試験の難易度が高くなっています。

自転車安全整備士試験の勉強方法

自転車安全整備士試験は、独学でも十分に合格できます。

学科試験と面接試験の合格率は90%以上と難易度が低く、実技試験が合格の鍵です。

実技試験についても、受験資格である2年以上の実務経験があれば特に問題はありません。

実技試験

実技試験では、制限時間内に分解と組立を行います。自身で時間を設定し、練習しておく必要があります。

面接試験

面接試験では、安全利用に関する知識の表現等が問われます。

学科試験・過去問

公益財団法人 日本交通管理技術協会が発行するテキスト・問題集で十分対応できます。

  • 自転車安全整備制度関係規程集
  • 普通自転車の点検整備マニュアル
  • 自転車の交通安全ブック
  • TSマークハンドブック

自転車安全整備士試験の過去問は、令和元年度分が公式ページで公開されています。

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