福祉住環境コーディネーター検定とは?難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者が快適に居住できる、住環境を整備するための調整役のことです。 良い住環境を提供するには、建築、介護、医療などの要素が密接に関連し合う必要があり、一つでも欠落すると、理想的な住環境にはなりません。 そこで、各ジャンルの性質を理解し、そのパイプ役となって、福祉住環境コーディネーターが活躍するのです。 そして、適切な住宅改修プランを示したり、福祉用具や諸施策情報などに関連しての助言も行います。 安全で、安心して暮らせる住まいを提案するアドバイザーとして、福祉住環境コーディネーターの果たす任務には大きなものがあります。

福祉住環境コーディネーターとは

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者に対して、バリアフリーの住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。
福祉住環境コーディネーターの就職先は、設計事務所、建設会社、住宅設備メーカー、老人福祉施設、福祉機器メーカーおよびショールームなどです。高齢者や障害者のための住まい作りにおいて、様々な分野で資格取得者が求められており、在宅介護の増加やバリアフリー住宅・建築のニーズの高まりなどにより、今後もさらに必要性が増すものと思われます。また、福祉住環境コーディネーターは、相談者の状態に合せたバリアフリー住宅へのコーディネート(新築、建て替え、リフォーム)や福祉用具、福祉施策、福祉用具、介護用品、保険サービスなどの情報提供についてのアドバイスなど行います。

福祉住環境コーディネーター検定の試験内容

受験情報

1級 2級 3級
試験方式 試験会場での筆記試験 IBT(インターネット経由での試験)
受験資格 2級試験の合格 なし
出題形式 ・前半:マークシート(120分)
・後半:記述式(120分)
多肢選択式(90分)
合格基準 マークシート試験・記述式試験で、
各100点満点中、70点以上の得点
100点満点中、70点以上の得点

各級、ともに公式テキストと、公式HPに公開されている「公式テキスト追補資料」から、該当する知識とそれを理解した上での応用力を問う内容が出題されます。

1級試験

1級福祉住環境コーディネーター試験の内容は、福祉社会に向けての住環境整備の必要性、福祉住環境コーディネーター1級の役割、地域で支える高齢者ケア、地域で支える障害者ケア、地域福祉の推進と福祉のコミュニティづくり、福祉のコミュニティづくり、ユニバーサルデザインの概念および沿革、ユニバーサル環境の整備手法、高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れ、高齢者向け居住施設の種類と機能、障害者向け住宅および施設の種類と機能などについて問われます。

〇前半:マークシート方式
①これからの社会に求められる福祉住環境整備
②福祉住環境コーディネーター1級の目標と役割
③地域福祉の推進-福祉コミュニティづくり-
④地域で支える高齢者ケア
⑤地域で支える障害者ケア
⑥ユニバーサルデザインの概念および沿革
⑦ユニバーサルデザイン環境の整備手法
⑧高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れ
⑨高齢者住宅・施設の種類と機能
⑩障害者向け住宅および施設の種類と機能
⑪福祉住環境のコーディネートの実際

〇後半:記述式
実務能力(課題に対する提案力)などの、実践力、応用力、総合的判断力を問います。法令制度につきましては最新の情報の理解を前提として出題されます。

2級試験

2級福祉住環境コーディネーター試験の内容は、高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境、福祉住環境コーディネーターの役割と機能、障害のとらえ方、リハビリテーションと自立支援、高齢者・障害者の心身の特性、在宅介護での自立支援のあり方、高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備、障害別にみた福祉住環境整備、福祉住環境整備とケアマネジメント、福祉住環境整備の進め方、福祉住環境整備関連職への理解と連携、相談援助の実践的な進め方、福祉住環境整備の共通基本技術、生活行為別福祉住環境整備の手法、建築図面の読み方と建築関係法規の基礎、福祉用具の意味と適用、生活行為別にみた福祉用具の活用などについて問われます。

①高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
②福祉住環境コーディネーターの役割と機能
③障害のとらえ方
④リハビリテーションと自立支援
⑤高齢者・障害者の心身の特性
⑥在宅介護での自立支援のあり方
⑦高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
⑧障害別にみた福祉住環境整備
⑨福祉住環境整備とケアマネジメント
⑩福祉住環境整備の進め方
⑪福祉住環境整備関連職への理解と連携
⑫相談援助の実践的な進め方
⑬福祉住環境整備の共通基本技術
⑭生活行為別福祉住環境整備の手法
⑮福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識
⑯福祉用具の意味と適用
⑰生活行為別にみた福祉用具の活用

3級試験

3級福祉住環境コーディネーター試験の内容は、少子高齢社会と共生社会への道、福祉住環境整備の重要性・必要性、在宅生活の維持とケアサービス、健康と自立、障害者が生活の不自由を克服する道、バリアフリーとユニバーサルデザインを考える、生活を支えるさまざまな用具、安全・快適な住まいの整備、ライフスタイルの多様化と住まい、安心できる住生活支援、安心して暮らせるまちづくりなどについて問われます。

①少子高齢社会と共生社会への道
②福祉住環境整備の重要性・必要性
③在宅生活の維持とケアサービス
④高齢者の健康と自立
⑤障害者が生活の不自由を克服する道
⑥バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
⑦生活を支えるさまざまな用具
⑧住まいの整備のための基本技術
⑨生活行為別に見る安全・安心・快適な住まい
⑩ライフスタイルの多様化と住まい
⑪安心できる住生活
⑫安心して暮らせるまちづくり

福祉住環境コーディネーター検定 試験で問われるもの

福祉住環境コーディネーター検定では、医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランの提示や、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスをできる人物を、福祉住環境コーディネーターとして想定しています。
出題内容は東京商工会議所から発売されている公式テキストの内容と、公式HPに公開されている「公式テキスト追補資料」から、該当する知識とそれを理解した上での応用力を問う内容が出題されます。「公式テキスト追補資料」は公式テキスト発刊以降にあった、主な制度改正に合わせた改正内容が記述されていますので、必ず試験までに確認し内容を把握するようにしましょう。

福祉住環境コーディネーターは、介護食のキャリアアップとして機能する資格

福祉住環境コーディネーターは、東京商工会議所が主催する民間資格です。 この資格を取得すれば、医療、福祉の視点から、理想的な建築様式や住環境の知識を身に付けることができます。 試験は、1~3級まであり、特に受験資格は問われません。 ケアマネージャーが、クライアントに接する中で、バリアフリーなどの住宅改修プランを提案する時に、 非常に役に立つ資格といえます。

福祉住環境コーディネーターという肩書きで仕事をしている人はいません。 また、福祉住環境コーディネーター求人として人材を募っている企業もありません。 福祉住環境コーディネーターは、ホームヘルパー、ケアマネージャー、 福祉用具専門相談員など、主に介護職のキャリアアップとしての資格として機能しています。 この資格を、福祉施設の建築に役立てる建築士もいます。

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